要らないモノを捨てると好きなモノだけが残る

私の部屋は本で溢れています。部屋には本棚が5つあります。部屋を出たちょっとしたスペースにも本棚がひとつ置いてあります。
床にも本は積み上げられ、まさに溢れるばかりの本です。
友人を部屋に呼んだら、「大学の先生みたいな部屋だね」と言われました。

そこで、最近では本の整理をはじめ1週間に1回200冊ずつ数度にわたって本を処分することにしました。一度の整理で、ダンボール6箱分くらいです。

ところが、こんなに本を処分しているのに部屋がまったく変わらないのです。本棚の本は相変わらず詰まったままです。何も、あかないのです。私の本棚は実は乗車率500%だったのです。何人かが大きな駅で降りても、誰も座れないのです。
ところで、部屋を整理すると、どんないいことがあるのでしょうか。空間を増やすことで何かいいことがあるのでしょうか。そもそも、空間とは、物を置くためのものではないのでしょうか。

たしかにそうです。しかし、その空間に不要なものがあることで、新しいものが入ってこないのです。

つまりこういうことです。本を捨てるのは、新しい本を買うためなのです。

私は週に20冊くらい本を買うので、捨てるペースが追いつかないこともあります。しかし、捨てて買うことで総量は同じでも中身が変わっているのです。
これが整理の意義でしょう。


さらに整理をすすめていく途中で、わかったことがひとつあります。
本以外のものが意外と多いのです。
整理とは不必要なものを処分し、新しく必要なものを入れる空間を作ることです。
ということは、案外に捨てるべきは本ではなく、本以外のものなのです。
好きではないものはすべて捨ててしまえばいいのです。
そうすると、好きなものがもっと増えていくのです。

大好きなもの以外はすべて捨ててしまえばいいのです。


部屋が程よい秩序で完成したといえるときが、自分の好きな生き方が完成したといえるのです。