Ars longa, vita brevis.
Ars longa, vita brevis.
Art is long, life is short.(英)
(芸術は長く、人生は短し・ヒポクラテス)
私はこの言葉にはすごく思い入れがある。
まあ、ちょっと軽犯罪行為なので、誰とはいいませんが、私の友人にまじめに学術に取り組んでる方がいらっしゃいまして、その人と一緒にお酒を飲んだわけです。で、ベロンベロンに酔っ払って、カラオケに行き、そこで彼は寝ていたわけだ。
夜中4時少し前に、眠っていた彼が突然起き上がり、ペンを取り、カラオケの壁にラテン語で、"Ars longa, vita brevis"と書いた。そして、私に「キミ、これがわかるか?」と聞いた。「ヒポクラテスですね。学術は長く、人生は短い」彼は満足気に「その通りだ!」と言った。
彼は続けて言った、「まったくその通りだと思わないか?」「はい、その通りだとおもいます」と私。すると、別に友人が「おい、壁にらくがきしたら罰金100万円って書いてあるぞ!」するとさっきまで酔っていた彼が「ひゃあ!」と飛び上がり、「店員がくるまで逃げよう、俺は知らないぞ」
こう言って、さきほどの酔いなんかまるでなくなってしまった様子で荷物をまとめて出て行ってしまった。仕方なく私たちも荷物をまとめて、カラオケを出た。時刻は4時をまわったところだった。真冬だった。
カラオケの前で私たちは佇んでいた。
「……で、これからどうするの?始発まだだぞ」
寝れば寝るほど、体感の睡眠時間に対して、実際の睡眠時間が減っていく
昨日、昼過ぎまで寝ていたのにも関わらず、酒を飲んでおなか一杯になったら眠気が襲ってきてそのまま眠ってしまった。夜の22時だった。
早く寝たから6時半に目が覚めた。特にやることも思いつかず目を瞑っていると、次に目が覚めたのは9時半だった。
「せっかく早起きしたのになあ」と思いながら、やはりやることもないのでゴロゴロとしていると、いつの間にか眠りについていて、時計の針は正午をさしていた。
ここまでくると、「どうにでもなれ」という気持ちで力尽きるまで眠ることにした。
そして、充分に眠り、夕方17時はとうに回っているかと思うと、なんとまだ13時なのである。
あんなに、思いきり眠ったつもりなのに、最後に目が覚めたときからたった1時間しか眠っていないのだ!
このような経験は初めてではない。
充分に眠った状態で、さらに寝ようとすると、ものすごく眠った感じがするのに、実は少ししか寝てないのである。
これは大発見だ。
寝れば寝るほど、体感の睡眠時間に対して、実際の睡眠時間が減っていく……のである。
おそらくこの大発見の感動を分かち合えるものは誰一人としていないだろう。
みのりの不満は朝ごとに
「恋愛以外のblog書かないの〜」という声を非常に多くもらい、(とっくにわかっていたことですが)私の読者はあまり恋愛に興味がないらしく、方々で「恋愛以外で何か書いてくださいよ」と言われたので、また何か書き始めようと思います。
このblogのコンセプトは前向きに「希望」というものでしたが、趣旨を変えて、世の中への不満をつらつらと書いていこうと思います。
それでは、よろしく!
* *
早速ですが、私は食事をするのが好きではありません。
好きではないというか、面倒くさいのです。
人と食事をするのがとても楽しいのですが、一人となると途端に何も食べたくなくなるのです。そうは言っても、腹は減るので食べるしかありません。ケチなので、あまり高いものは食べたくないのですが、贅沢なのでまずいものも食べたくありません。そうすると、何も食べるものがなくなってしまうのです。この世には安くてうまい食べ物など存在しないのです。
安くてうまいといえば、松屋の牛丼(豚丼か?)はなかなかおいしいと想いますが、ああいうところは入るのに抵抗があって、よほどガラ空きでもないと恥ずかしくてとても入れません。
あるとき、なんとなく牛丼を食べたくなって、松屋の前まで行ったことがあるのですが、いつもは飲み明けの早朝とかに行くものですから、客はいても一人か二人なのです。驚いたことに、昼に行くと満席なのです。それもイカついてお客さんばかりです。誰も煙草を吸っていないのに、店内は昭和の雀荘にように紫煙で視界が遮られるようなアウトローな感じがするのです。
「これはさすがに入れないな……いや、でもお昼は牛丼って決めたんだけどな、ううむ……」
こんなことを考えながら20分ほど不自然に松屋の前を往復し、「やっぱり無理だ」と思い、近くのファミレスに入ろうとするも「いいや、昼食に1000円も払いたくないぞ」と踵を返すのです。
そうこうしているうちに、いよいよ腹が減り、気持ちが悪くなってきます。
「もう嫌だ。何もかもが嫌だ!」
そう思い立つと、おもむろに友人にメールをし、「ランチでもしようや」と声をかけ、数千円する高級ランチを食べてしまうのが私なのです。
最近は、友人も社会人となり、平日はなかなか誘っても遊びにきてくれないので、「友達を誘う」という手段も封じられました。
「ああ、どうしよう」と思いながら、気がつけば夕方になっているので、結局、何も食べないということも多い。
今日も同じパターンになりかけたのですが、朝早くから起きていたこともあり、夕方までもたすのはとても無理そうです。
そこで、コンビニでおにぎりを買うことにしたのですが、おにぎりのなんと高いこと。
「ねぎとろ」なんていうシールを見て、「ほう、最近のおにぎりはなかなかうまそうじゃないか」と思って、手にとると189円とか書いてあるのです。
おにぎりが189円。ありえない!
牛丼が250円で食べられる時代に、なんでおにぎりに200円払うんですか。冗談じゃないよ!
こうなるので、私はおにぎりは「こんぶ」しか食べないのです。
「こんぶ」はだいたいおにぎりの中でも最安値ですし、最安値層の中では一番好きなのです。
今日もファミマに入り、仕方なく「こんぶ」をふたつ手に取ろうと、なんと今日は安売りの日なのかファミマカードを見せると鮭おにぎりが80円で買えるというのです。
ポイントカードの類は持たない私ですが、ファミマの場合はツタヤのカードと兼用なので、ファミマだけは持っているのです。
実に都合がいい。
いつもは「Tカードはお持ちですか?」と言われても、出すのが面倒くさくて「いいえ」と答える私ですが、今日は積極的にカードをだします。
これなら、「こんぶ」(110円)と「しゃけ」(定価110円→80円)で190円です。
安い。
実にいい買い物だ。
店員「220円です」
……。
こういうとき、「これ80円じゃないんですか?」って言える勇気がほしい。
*
ああ、めっちゃ、イライラする!(笑)
寒さとは如何なるものか
寒さとは如何なるものか、雪とは何物なのか、その真実の姿を、提示して貰えればいいのである(『八甲田山死の彷徨』序章9頁)
朝、自転車に乗るとものすごく寒い。
私は朝5時に家を出ていて、しかも自転車となるとものすごく寒いわけです。
風速が1m増えるたびに、体感温度というのは一度下がるといわれます。
そうだとしたら、私の感じている寒さというのは相当なものに違いありません。
しかし、よく観察してみると、特に寒いのは、指先と耳と頭なのです。
ここを抑えれば後はなんてことはない。
そこで、目だし帽を購入することにしたのです。
朝の装備は、手袋をし、目だし帽にパーカーのフードとフード付のセーターを重ね、それらを二重にかぶることで対策することにしました。
すると、なんということでしょうか。少し寒くないのです。
電動自転車に乗って、飛ばしたとしても、風が少しも気にならないのです。
寒さは、ここに攻略されました。
薄い目だし帽が効果覿面なのです。
朝が寒いという人は目だし帽をすすめます。
ちなみに目だし帽は登山用品店で買った薄手の3000円くらいのものですが、それだけでも信じられないくらい効果があるのです。
寒さとは何か知りたい人のための本。
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彼等は歩きながら眠っていて、突然枯木のように雪の中に倒れた。二度と起き上がれなかった。落伍者ではなく、過労凍死であった。前を歩いていく兵がばったり倒れると、その次を歩いている兵がそれに誘われたように倒れた(同著181頁)
ちくしょうめ、ちくしょうめ
"本の話"というカテゴリーを作ってみました。
日本登山界に不滅の足跡を遺した文太郎の生涯を通じ"なぜ山に登るのか"の問いに鋭く迫った山岳小説屈指の力作である
第一弾は『孤高の人』。
(なんだってこんな苦しい目に合わねばならないのだ)
先へ行ってしまった宮村のことを考えると腹が立った。
なにも宮村なんかのいうことを聞かないでもよかったのに、そんなことをふと思ったあとで、彼はここでほんとうに動けなくなったら、それこそ間違いなく凍死という結果になり、宮村の腹いっぱいの嘲笑をうけることになるだろうと思った。
市川はときどき畜生めということばを吐いた。宮村に対していっているつもりだった。市川が畜生めといい出すと、水野もまた小さい声でそれを言った。畜生めが偶然のようにかち合ったりすると、疲労の中に急に力を感ずることがあった。(下巻383頁)
『孤高の人』は山登りの小説です。
加藤文太郎という実在した登山家をモデルにした作品です。もっとも、引用した箇所では加藤文太郎は出てきませんが、この箇所は4人で山を登っている部分で、加藤文太郎も一緒に登っているのです。
舞台は冬の北鎌尾根。一般の人にはとても難易度の高いコースです。とはいえ、4人のうち加藤以外の3人は神戸山岳会のメンバーです。
おまけに市川は神戸山岳会の幹部級(下巻401頁参照)ときています。
その山岳会のメンバーでも難しいコースが冬の北鎌尾根なのです。
この4人の中でも、すごいのが主人公の加藤と、そのペアーの宮村です。
もともとは二人の登山だったのですが、道中でたまたま同じ山岳会に所属する市川・水野の二人と会ってしまいます。
「槍ですか」
宮村が訊くと、市川は、
「冬の槍ヶ岳などとがらにもないことをいうようですが、行けるところまで行ってみようと思いましてね」
市川と水野と顔を見合わせて笑った。
「じゃあ、ちょうどいい。御一緒に願いしましょうか」
宮村は、彼が所属している山岳会のメンバーと槍見温泉で会ったことで、かなりはしゃいでいた。
宮村がはしゃぐのは他でもない登山界のビックネーム・加藤文太郎とペアーを組んでいるからです。
加藤は、"単独行の加藤"と呼ばれ、一人で山に登るのです。
その加藤がペアを組んでいる――。
昂ぶる宮村の気持ちがわからないでもありません。
誰でも有名人と一緒にいるところを誰かに見せびらかしたいものなのです。
ところが、宮村の昂ぶりが悲劇を生みます。
加藤と宮村のペースに、市川と水野がついていけないのです。
次第に、二人は宮村の傲慢さに苛立ちを感じはじめます。
しかし、疲労はもうピークに達しようとしています。
もはや彼らを支えるのは、宮村への憎しみだけなのです。
「ちくしょうめ、ちくしょうめ」
世の中はおもしろくないことばかりです。
そんなときに、誰かの「ちくしょうめ」とハモったら幾らか元気になるというものです。
ちくしょうめ!
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苦しそうに、うめく声が交互にした。市川と水野は、布団の中でまだ苦悩の登山を続けていた(下巻393頁)
壁ではない。それは扉だ。
今日、『なぜあの人は逆境に強いのか』(中谷彰宏・ダイヤモンド社)という本を買った。
この『なぜあの人は〜』シリーズは私は非常に気に入っているので、発売したら中身なんか読まずに購入することにしている。
分量が少ないので、30分もあれば読み終ってしまうが、中身の質が非常に高いので、この本がもし倍の値段でも絶対に買っている。
そんな『なぜあの人は〜』シリーズの最新刊なのだが、今回はキャッチコピーに心を打たれた。
「壁ではない。それは扉だ。」
こんなことが帯に書いてある。
もうこれだけで買いだろう。
最悪の事態とは、壁にぶつかった状態です。
でも実は、それは壁ではなく、扉です。
扉が開いていないから、壁に見えるのです。
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決めることをまず決めよう
物を決められない人というのがいて、何をするにも迷ってしまう。
あまりに迷って他の人にも迷惑をかけてしまう。
決断できないことの具体的なデメリットはふたつある。
ひとつは、モテなくなること。もうひとつは、仕事がうまくいかなくなること。
決められない人は、まず決めなければいけないということをそもそも決断していない。
私も、一人で延々と迷ってしまうが、他の人といるときはなるべく決断するようにしている。
つまり、他の人と一緒にいるときは決断するということを予め決断しているのだ。
これによって、他人から優柔不断と思われることはない。
決めることさえ決めてしまえば、なんてことはない。全部即断即決だ。
メニューも真っ先に目に入ったきたものを注文する。他はみない。
よくサラリーマンがメニューも見ずに「アイスコーヒー」と言ったり「とりあえず生(ビール)」と言ったりするが、あれは迷わないための技術なのだ。
誰もアイスコーヒーが大好きなわけではない。
人生を変えた贈り物 あなたを「決断の人」にする11のレッスン
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