寒さとは如何なるものか

寒さとは如何なるものか、雪とは何物なのか、その真実の姿を、提示して貰えればいいのである(『八甲田山死の彷徨』序章9頁)


朝、自転車に乗るとものすごく寒い。
私は朝5時に家を出ていて、しかも自転車となるとものすごく寒いわけです。
風速が1m増えるたびに、体感温度というのは一度下がるといわれます。
そうだとしたら、私の感じている寒さというのは相当なものに違いありません。

しかし、よく観察してみると、特に寒いのは、指先と耳と頭なのです。
ここを抑えれば後はなんてことはない。
そこで、目だし帽を購入することにしたのです。

朝の装備は、手袋をし、目だし帽にパーカーのフードとフード付のセーターを重ね、それらを二重にかぶることで対策することにしました。

すると、なんということでしょうか。少し寒くないのです。
電動自転車に乗って、飛ばしたとしても、風が少しも気にならないのです。
寒さは、ここに攻略されました。
薄い目だし帽が効果覿面なのです。

朝が寒いという人は目だし帽をすすめます。
ちなみに目だし帽は登山用品店で買った薄手の3000円くらいのものですが、それだけでも信じられないくらい効果があるのです。



寒さとは何か知りたい人のための本。

八甲田山死の彷徨 (新潮文庫)

八甲田山死の彷徨 (新潮文庫)



彼等は歩きながら眠っていて、突然枯木のように雪の中に倒れた。二度と起き上がれなかった。落伍者ではなく、過労凍死であった。前を歩いていく兵がばったり倒れると、その次を歩いている兵がそれに誘われたように倒れた(同著181頁)