何度も挑戦できるようにしておくことが大切

よくTSUTAYAでビデオを借りるんですけど、だいたい見ないで返すんですよね。
なんで見ないかっていうと、忙しいとか、忘れてたとか面倒くさくなったとか色々あるんですけど、私としては、映画をたくさん見たいんですよね。これが本なら、さっと読めるんですけど、映画だとはそうはいかなくて、「今から2時間はちょっとな……」という感じでなかなか見ることができないわけです。
そのまま1週間経過すると見ないで返すわけです。
この話をすると、多くの人が「もったいないよ、それ」って言うんですね。
ところが全然もったいなくないんです。変に見ないで返すことがもったいないと思ってると、延滞してしまうんですね。ですから、見ないで返すのは一種の損切りなのです。
見ないで返しても、また借りればいいわけです。
何度も借りていればそのうち見ます。ここで借りるのをやめないことで、映画を見続けることができるんですね。


柳生忍法帖』という本があって、その中に、「何度も挑戦するために逃げる練習をしなさい」というシーンがあるんですね。
これはどういう話かと言いますと、悪い人が尼寺にやってきて、みんな殺しちゃうわけです。その中で7人の女性が生き残るんですね。この7人が復讐するという話です。

ところが、敵の悪いのが凄腕の人たちなんですよ。だからということで、師匠を一人呼んで色々教えてもらいます。相手は凄腕の人たちですから正々堂々と勝負しても結果が見えていません。7人がかりで一人ずつやっつけていこうということになるんですね。ところが7人がかりでも敵にはまず勝てない。そこで、この師匠が言うのが、逃げる練習をしろっていうことなのです。なんでかっていうと、1度仕留められるわけではないので、失敗したら逃げるしかないんです。逃げ切ることで次にもう1度仕留めにいけるわけですね。

これと同じで、ビデオも返すことが大事なんですよ。とにかく返せば、借りた料金だけで済むのですから、もう1度借りることができる。


大切なのは何度も挑戦できるようにしておくこと、これです。