時計を選ぶ基準

中谷彰宏さんっていう人がて、一人で講演をしたり塾を開いたり、本を書いたりCD出したり色んなことをしてる人がいるんですね。
明らかにファン相手の商売ですよね、これ。だからこそ本とかCDとか色んなことができるわけです。
私もファンなので、色々持ってるわけです。中谷グッツをね(笑)。本を読んでるのはまだまだファンじゃないですよ。CDとか色紙とか、月刊中谷彰宏とかそういう胡散臭いものに手を出してはじめてファンなんです。改めていいますが、私は彼のファンです。
中谷さんは腕時計の話をよくするんですね。好きなブランドがあって、そこの時計をしているらしいのです。その時計はまず時計のブランドではありません。時計が好きなんじゃなくて、そのブランドが好きだから、そのブランドの時計を買うのです。これはブランドの本質をついてますよね。好きだから、買う。これがブランドです。
品質でシャネルを選ぶ人はシャネラーではありません。
シャネルだから、買う。これがシャネラーです。
その時計は高級時計なのに、海に潜ることができるのです。普通、高級時計をしてスキューバダイビングをする人なんていませんよね。
そこが007みたいでカッコイイって言うんですね。
この時計、どこのブランドの時計か気になりますよね。
気になるけど、教えてくれません。ここが上手なところです。ファンに調べさせるのです。そうやってどんどん気になっていくのです。
インターネットで調べても書いてません。



でも、私は知っているんですよ。

このちょっとした悦び。
何かを好きにならないと得られないものです。

どうして知っているかわかりますか?
ヒントがあるからです。
ヒントに海に潜れること。これでしょうか。違います。
まず、
① 時計のブランドではないこと
② 少なくとも時計を出しているブランドであること
③ 中谷さんが好きそうなブランド

このあたりで絞ります。ティファニーとかちょっと怪しいな、とか思うわけです。でも違います。ティファニーではありません。

そこでさらに、
④ 中谷さんが使っているブランド
を考えます。手帳カバーはヴィトンだったな。でも彼はヴィトンのファンではなさそうです。ファンならもっとヴィトンを持っているはずです。
ということは、ヴィトンほど広げているブランドではありません。

海に潜れるというヒントはまだ使いません。使う必要がありません。海に潜れる時計なんて実はどこも出しているかもしれません。
オメガもロレックスも出してるかもしれません。なぜかといえば、中谷さんはそのブランドが好きであって時計が好きではないので、その特徴は他の時計にもある可能性を消すものではないからです。

ここまで考えて、ある日、道を歩いてて偶然に出会うのです。解答に。
「あっ、コレだな……」って。

その時計のブランドは、私も好きなブランドでした。


次に時計を買うときは、それにしようかな。