雑なプレイをしない

風来のシレンはプレイしているところを少し見れば、その人がうまいか下手かすぐにわかります。
うまい人は一歩一歩剣を振りながら移動します(これを素振りといいます)。
下手な人は部屋でも移動にBボタンダッシュを使います。
要するに、下手な人はプレイが雑ということです。
シレンはゲームセンターにあるゲームではありませんから、何回でもプレイできます。
何回でもプレイできる中でも1回のプレイを大切にする人としない人がいるのです。

仕事もそうです。仕事ができない人はひとつひとつの仕事が雑なのです。
仕事は毎日あります。
今日サボっても明日の仕事がなくなるわけではありません。今日がんばっても明日なにかおもしろそうな仕事ができるわけでもありません。
そういう中でも、今日を大切にできる人とできない人がいるのです。
たまたま雑に仕事をしていた時にだけ、運悪く課長に見つかってしまう。
課長は罠です。ひどいときは、ものすごく偉い人の前で雑な仕事をしてしまってそのまま袋叩きに遭うこともあります。これは召喚の罠を踏んでしまったときと同じです。召喚の罠を踏んでしまうと課長がたくさん出てきて囲まれてしまうのです。
あとは為す術もなくタコ殴りに遭うだけです。
これは運が悪いのではありません。
そもそもそういうことがないように、素振りをするのです。
予防できることを怠慢によって予防できなかったというエラーなのです。

モンスターハウスの時だけは罠を確認するために素振りをする人がいます。
そういう人に限って素振りで罠を発見したのに、そのまま罠を踏んでしまうのです。
これはだらだらやってしまっていることが原因です。
だらだらしているというのは、目的意識が欠如していることです。
その人はどうせ罠なんかないだろうと思って素振りをしているので、Aボタンを押したらもう反射的に十字キーを押してしまっているのです。
偉い人がくるからといって気を引き締めても、普段の省略型の雑な仕事がうっかり出てしまうのです。そういう人は偉い人が近くにいるだけで一気に仕事の能率がダウンしてしまいます。いつもの慣れたスタイルが偉い人の前ではやれないスタイルだからです。

#うまい人は素振りをしている