昇り調子のときに気をつけること

人生には昇り調子のときがあって、そういうときに勢いに乗っていくことが大切だったりするわけです。
賭けごとでも、勝てる人っていうのは、今ツイてるなっていうときにドカンと賭けるものです。

ところが、昇り調子になると、周りに気を遣うのか、自分でその昇り調子を下げてしまう行為に出る人っていうのがたくさんいるんですね。
これが勿体ない。
誰でも昇り調子になる瞬間っていうのがあって、例えば、行きたかった会社から内定が出たとか、目指してた大学に合格したとかそういうときって明らかに昇り調子ですよね。
自分の考えていた未来が、いよいよ現実的になってきた。
テンションあがりますね。
そういうときに、まだ内定の出てない友達に気を遣って「なんだか面倒くさいことばっかりだよ、働きたくないなあ」とかいっちゃう。
同じものを目指してる友達に気を遣うのってすごく難しくて、成功者は何を言っても嫌味になってしまう。だから、成功者は下に、下に、と自分を下げていってしまう。
ふぞろいの林檎たちというドラマがあって、仲良しのバカ3人組が就職活動をしてるんですね。
その中の一人が、ひょんなことからなんと三菱商事(大手一流企業)から内定が出てしまう。
残りの2人からはもう総スカンですよ。
それからしばらくすると、その三菱商事の内定が取り消されてしまうんですね。
そのときに、彼が「おい、喜べ、俺の内定が取り消されたぞ」と言ってしまう。みんなが喜んでくれると思ったわけです。それを聞いた友達が、お前はなんなんだ、人の不幸を喜んでるやつだと思っていたのか、と怒るわけです。

これは極端ですが、近いことは結構あると思います。
昇り調子の自分と、周りの人間関係とのバランスで後者をとってしまうわけです。
ところが、これは完全な失敗で、せっかく調子がいいときに自分で調子を悪くしていたのでは永遠に昇り調子にはならないのです。
そもそも、昇り調子にある自分がおかしいと思って、調子を下げることが、下がり調子に慣れきってしまっている証拠ですよね。

昇り調子になったときは、まわりの環境と距離を置くことです。
誰かが昇り調子になると、その反動で周りの人はものすごい下がり調子になります。そのときに、一緒にそこへいくと不幸の濁流に呑みこまれてしまうのです。

調子がいいときはまわりと距離を置く。
それで離れていく友達は、結局、不幸なあなたが好きなだけなのです。