悩み相談の受け方

悩み相談を受けるときってあると思います。
お金をもらって相談を受けるときならともかく、無料でしかも、打ち明けられること自体に意味があるという時があると思います(そして、こういったケースがほとんどでしょう)。

こんなケースでは、いい聞き役は、そっと解答を提示してあげることができます。
解答というのは実は最初から決まっています。
例えば、「今の仕事に疑問を感じている」とか「やりたいことがあるけど、仕事をやめる決心がつかない」といった相談があるとします。
このような質問をわざわざ私にしたとしたら、答えは「やめなよ」です。
(定職に就いていない)私を選ぶことで、その人は無意識のうちに答えを曝しているのです。
こういった求められている解答というのは、少し冷静に考えればすぐにわかることです。
難しいのは、その解答を提示してあげることです。

フリーで何かをしている人に対して「今の仕事が大変でやりがいがない」なんて言ってしまうと、「私の仕事だって大変だよ」なんて言ってしまう。
そうすると、どっちが大変だという話になって、話の方向がずれてしまいますし、だんだんと喧嘩腰になってきます。

相談を受けたら、そっと解答を探ってみる。
いい聞き役はただ「ウン、ウン」頷いているだけではないのです。