美人ヨガ

美人ヨガという習い事をはじめて、今日がその初日だったんですね。
毎月テーマが変わるのですが、今月のテーマは「美脚」ということで、主に脚のストレッチをするんですね。
そのクラスがはじまる前に、各々マットをとってきて、自分の場所に置くわけです。準備をしたら、先生がくるのを待ちます。その待っている間、みんなストレッチをしているんですね。その美人ヨガというのは「初心者でも参加OK」が謳い文句だったのですが、周りの人がめちゃくちゃ柔らかい。ストレッチひとつで、相当やってるなという人がまわりに何人もいる。私はといえば、少しも体が曲がらないわけです。教室は四方が鏡になっていて、自分の情けない姿が妙に目立ってうつっています。
ジャージひとつとってもいかにもスポーツマンといった感じで、私の半分寝巻のようなジャージとは色の輝きが違います
「ああ、嫌だな、初心者歓迎なんて嘘ばっかりじゃないか」とその時ばかりは思ったものです。
レッスンがはじまり、簡単な柔軟体操にはじまり幾つかのポーズをとります。その中に集中のポーズというのがあって、片足あげて前に傾きバランスをとるというようなものなのですが、私は難なくできるのに、周りのスポーティーな人たちがフラフラしている。私の前の人も何度か足をついている。ところが私は全然平気なんですね。不思議でしょうがないのですが、少しもフラフラしないのです。
「なんだこの人たちは大したことがないな。ジャージが泣いてるよ、やっぱり日ごろの集中力がものをいうんだな」と急に自信がみなぎってきて、他の人があんまり気にならなくなってきたんですね。その後の柔軟系の運動では見事に私だけがまったく体が曲がらないという醜態を晒してきたのですが、ひとつ出来たことがあったので、そんなことは少しも気になりません。なんでも得手不得手があるものだし、来週にはもっと曲がってるだろうくらいにしか思わないのです。
ひとつ何かできることがあるとだいぶ違うものだなと思ったものです。

#ひとつできれば、それでいい。