「運」の実体

「運をよくするには、常に勇気が必要なほうの行動をとりつづけるべきだ」という話を伺って、なるほどなあと思ったものです。

運をよくするとか、運気をあげるとかそういう話はタイトルからしてもう胡散臭いのですが、仲には「運がよくなった」としか表現できないことってあるものなんですね。
イメージとしては、自分の生活にベクトルがあるとして、それが上を向いているような状態でしょうか。
中谷彰宏さんという人がいて、その人が、さかんに「あげまん」という言葉を使うんですね。最初聞いたとき、この人は公然と随分下品な言葉を使うものだなあとなんとなく嫌な感じがしたものですが、最近になってようやく、たしかに一言でいうとそれは「あげまん」としか言えないのかなと思うようになりました。
「あげまん」というのは要するに、男の運気をあげる女性のことで、一緒にいるだけで何もかもよくなっていくみたいな影響を及ぼしてくれる人です。「哲也」という漫画では、ダンチが「あげまん」らしい女性と知り合って、麻雀でどんどん勝ててしまうという時があるんですね。その時に、彼は大勝負の前に彼女の陰毛をお守りとして持っていくわけです。今の話で「あげまん」とは何なのかが具体的にわかったとして、「あげまん」の「あげまん」たるゆえんはどこにあるのでしょうか。
もしこれが一言で「笑顔」というのであれば、「運気」とか「あげまん」という意味不明な言葉を使う必要はありません。ということは、これらの正体は、(いいですか、ここ重要ですよ!)複合的な要素なのです。つまり「笑顔」+「会釈」+「ポジティブ思考」+「まめな掃除」+「朝のお祈り」……というように幾つもの行為の集まりなのです。さらにこれらは、特定の組み合わせによって出来上がるものではないんですね。そうであれば、「運気」とは、「掃除+笑顔+感謝の気持ち」であるというようにはっきり言えてしまい、やはり意味不明な言葉を使う必要がありません。「運気」の中身は未だに誰も特定できていないのです。しかし、おそらくこれだろうというところまでは来ています。その証拠に、たいていの本には同じようなことが書いてあるわけではありませんか。適当に自分ができそうなものを取り入れていくと、ある日、「運気」がふわっとあがっているのです。

ポケモンが最初に発売されたとき、一体だれが「努力値」というパラメーターを知っていたのでしょう。私達にも隠しパラメーターが存在するのです。
隠しパラメーターをあげよう。