現実をさっさとクリアしよう

よく現実はゲームとは違うんだと言われますね。私はそう思わなくて、ほとんど同じだと思うんですよ。特に近いのはRPGですね。
RPGゲームはクリアするのが「普通」で、クリアしたからといって、「あいつはスゴイ」なんて言われません。「あいつはスゴイ」と言われるのは、やり込んだ人だけです。やり込みも、ただ何時間もプレイしてレベルを最高にするのは友達にはすごいと言われても、インターネットの世界ではすごいとは言われません。インターネットのような世界規模ですごいと言われるには、「縛りプレイ」をしなくてはいけません。たとえば、魔法を使わないでクリアするとか、道具をひとつも使わないとか、弱い武器で最後までいくとかそういうハンデのようなものをつけないと「あいつはスゴイ」になりません。
これを現実や各個人の人生にあてはめて考えると、私たちの目的がとりあえずの社会的成功や、幸せの獲得だとしたら、これらはゲームでいうところの、ひとまずクリアしだけの「普通」のプレイヤーレベルです。私たちの目標・欲求というのはこのくらいハードルが低いことなのです。何も「低学歴クリア」とか「パソコンを使わずに年収2000万」とかそういう「縛りプレイ」はやらなくてもいいのです。
そこで、ひとまず私たちは「普通」にクリアすればいいのですから、使えると思ったものは、どんどん使えばいいし、イベントは多少飛ばしても最後までいきさえすればいい。「宝箱きちんと回収しろよ」とか「恋愛フラグ飛ばしすぎでしょ」とかそういう外野の声は無視をしてもいいのです。
次にゲームで行き詰ったとき、私たちは攻略本を買います。それでもダメなら、人にききますね。「あそこ、どうやるの」って。同様に現実でも、私たちは攻略本を買い、人に聞けばいいのです。ボスがいるなら充分にレベルをあげておけばいいのです。攻略本は本屋にいけばそのへんに売っています。就職活動の時期でしたら、就職の攻略本がたくさん売っています。詳しい人もたくさんいます。
そう思うと、案外簡単なものでしょう。つまらないイベントに行き詰っていたら、飛ばしてしまえばいいのではないですか。きちんとフラグを回収しないと、二度と出てこないキャラクターもいます。しかし、二度と出てこない可能性があるキャラクターというのはそもそも必ず必要な人ではないのです。FF6でシャドウを忘れてクリアしてしまったという人は結構いるのではありませんか。一人くらい置いてけぼりでもいいのです。難しいイベントや、気になるイベントはクリアしてからゆっくりまわればいいではありませんか。

現実をさっさとクリアしよう!