一緒にパニックにならない

今日、働いているところで小火(ぼや)を起こしかけてしまって、非常に焦ったわけです。
何かおかしいなと思って、後ろを向いたら、燃え上がってるわけですよ(笑)。
まずい、まずいなんて思いながら何もできない。
火を消すことは簡単ですが、その後、いけない、まずいことをしてしまったなという思いはずっと後をひきずるんですね。
その後、最初に話した人が大変いい人で、私が、ついさっき小火を起こしかけてしまって大変だ、壁なんかもう真っ黒だという話をしたら、大変落ちついた様子で話を聞いてくれた。
「来てみたら、職場が燃えてたなんて嫌だよねー」なんて話を冗談まじりにして、気がつくと落ちついているわけです。
落ちつけば、どんな問題もそれほど大したものではなく、あとはやるべき処理を済ませて、もう忘れるしかない。
以前にも書いたことですが、財布をなくしたりすると、動揺してしまう。そういう時に、「あんたは普段から」とか言われると、苛立ちと焦りが同時にきてパニックになってしまう。そうすると、その後にもミスが続く。そういう時に、落ちついて、「それは大変だった」なんて言われると、逆にこっちも落ち着いてくるわけです。

家族や男女で旅行に行くと、誰かがミスをすることが多々あります。パスポートを忘れたとか。そうすると、パスポートを忘れた人がまずパニックになる。それつられて、パスポートを持っている人も一緒にパニックになってしまう。そういう連鎖があると、集団としてもう何もできなくなる。パニックは小火のようなもので、それ単体では大したことがないのですが、連鎖すると大火事になってしまう。燃え移らないこと。これがひとつ大切だなと思い、今日、私に落ちついて対応してくれた方には感謝をするばかりです。


「パニックパニックパニック みんながあわててる」(『オラはにんきもの』)


パニックに陥ってる人がいたら、一緒にパニックにならない。