ほしいものをあげると戻ってくる

なにか欲しいものがあるときは、先にそれを人にあげてしまうことです。
かばんが欲しいなら、鞄を欲しがっている人に鞄をあげると、鞄が手に入るものです。
でも鞄を買うお金があるなら、鞄を自分で買えばいいですね。ですから、鞄のようなものはここでは対象となりません。
対象となるのは時期によって価値が違うものです。例えば、休みや時間、お金です。
休みというのはどうしてもとりたい時があるものです。逆に金曜日になっても体力が余っていて、土日も特に予定がないのであれば、その休日はそれほど必要なものではありません。
時間もそうです。朝の10分は貴重なことが多いのですが、例えば夕飯の後にテレビを見ている30分というのは大した価値がないことが多いものです。他にも貴重なはずの時間を、「暇をつぶす」というように、処分しなくてはならないときもあります。
お金もそうですね。お金が必要なときもあれば、特に使い道もなく余らせているときもあります。
そういうときに、他人のためにお金や時間を使う。そうすると、後で自分がまさに必要としているときに戻ってくることがある。特に時間は貯めておけないものとして有名ですが、時間を相互譲渡することで利子がついて戻ってくることもあるわけです。
特に時間については、与えたものが戻ってくることが多い。時間を使うとは手間をかけてあげることです。
例えば、友達が忘れ物をしたときに、かわりに取ってあげる。私も以前、財布をなくしてしまい、友人がわざわざ店まで取りに戻ってくれたんですね。そうすると、その友人が忙しくて、忘れ物を取りに行けない、なんていうときに取りにいってあげようかな、と思うわけです(こういった本来、自分が取りに行くべきものは人に頼みにくいので、自主的にやるわけです)。
今日は少し抽象的な話でしたが、時間が余っているときは、他人の手伝いをしてみる、そういうのが、忘れたころに、ポンと返ってくる。
他には評価だとか、友達だとか出会いだとか、何にでも応用がきくものです。