中国4000年をパクりまくる
グラップラー刃牙という格闘技の漫画があって、大変おもしろい漫画なので、格闘技なんか興味ないよと言わずにぜひ挑戦してみてもらいたいのですが、今日はそのバキからひとつお話を。
バキの中に愚地克己というキャラクターが出てきて、神心会という大きな空手組織のエースで天才肌な感じ人がいるんですね。
それが格闘技の大会で中国武術に負けてしまう。
彼は空手を背負って大会に出てくるので、彼が負けることはすなわち空手が負けること――空手が最強でなかったことを意味します。
大会が終わって、彼が門下生の前に烈海王(彼がやられた相手)を紹介します。なんと彼は自らが敗れた中国拳法の人間を自分の道場に呼んでくるのです。
「もうみんなには伝わっていることだとは思うが、俺はこの人(烈海王)と立ち会って敗れている……一撃でだ(中略)……中国4000年をパクりまくる。よって烈海王氏の招待に踏み切った」
これです。この開き直り。戦いで負けた相手を追い越すべく努力するのではなく、その相手から教えを乞う。目的はあからさまです。空手が負けた中国4000年を「パクりまくる」ためです。
自分よりすごいものをパクりまくろう。