転んでもただでは起きない

同じ出来事でも得をしたと思う人とそうじゃないと思う人があります。
例えば、サラリーマンが残業を命じられた時に、残業代が増えると思う人と、時間が奪われたと思う人がいます。これはもちろん、時間とお金のどちらを大切にしているのかというその人の事情にも左右されますが、得をしたと思うように意識すれば、さっと切り替えができるようになるものです。
プラス思考といえば、それまでなのですが、どこかで得をしていないかと考えるほうが考えやすいものです。
例えば、タイ焼きを買ったら、生の(?)タイ焼きが出てきた。「おい、これ生じゃないか。こんなんじゃ食べられないよ!」と普通の人ならいいますね。私もいいます。
そこで、普通なら食べられない生のタイ焼きを食べられたな今日はついてると思える人は相当の豪傑です。普通の人はそうはいきません。
生のタイ焼きを出されるのは、明らかに店側の過失です。ですからお店のお姉ちゃんが「すいませんすいません、いま作りなおしますから」と言いますね。「いえいえ、待ってますよ」とニッコリ笑っていったとしましょう。そうすると、いい人っぷりアピールできたなと思うことができます。それ以外にも、綺麗な店員さんにこれで顔を覚えられたかもしれんなと思うこともできます。あるいは、その場で揚げたてのものを貰えるかもしれません。それはかなりお得です。また新しいタイ焼きを待っている間に、電話するとかメールを済ませるとか、やりはじめれば簡単だった仕事に着手して、さっと終わらせられるかもしれません。「得をした」の内容は何もでいいのですが、ある状況を前に、なんとか得をしようと思うことで、習慣になる。これが積み重なってプラス思考になっていく。
プラス思考になれないという人が私のまわりにも結構いますが、日常のささいな「残念な」出来事をうまく利用する。これを繰り返すことで自ずとプラス思考になっていくんですね。転んでもタダでは起きない。これですよ。