抽象的なものをいいかえてるものを探そう

英語ができる人は、辞書を引くのが早いとよく言いますよね。
翻訳家の人なんかは、2〜3回開くだけで目的の単語に到達するそうです。
本当かなと思って、私も調べたいと思った単語を、狙ってエイヤっと引いてみて、今回は6回で目的のところまでたどり着いたなとやっていたことがあります。

英語ができる人になるというのは、どうも漠然としていますし、何をやっていいかわからないところがあります。英語を勉強すれば、英語ができるようになりますが、どうしたら英語ができる人になるのかという悩みは、英語を勉強している人の悩みですから、勉強したらできるようになるという答えではあまり意味がありません。
そこで、英語のできる人を、辞書を早くひける人というふうに具体化してみると、じゃあせめて辞書はまめに引くようにしようかなということで、具体的な行動が伴った行動につながっていきます。

他にも、モテる人はまめであるとよく言います。具体的にどうしたらモテるのかということですと、大変抽象的で難しいところですが、まめになることは具体的な行動が伴えそうです。例えば、デートの後に必ずメールをするとか、まめな人は何をするというのは比較的考えやすい。

仕事ができる人になりたいなら、仕事のできる人ってなんだろうって考えてみます。このときに奇抜なアイデアや、オリジナルのアイデアを考えなくても構わないのです。一般に言われるようなことをひとつ見つけてくればいいのです。そして、それを仕事のできる人のような抽象的目標と等号(イコール)で結びます。
仕事ができる人なら、ホウレンソウ(報告・連絡・相談)あたりが一般ですので、とりあえずホウレンソウだけはやるようにしようかな、と具体的な行動指針がきまります。
英語がいつまでたってもできるようにならない人は、いつまでもなぜ辞書をひくと英語ができるようになるのだろうと考えている人です。要するに疑う人です。
真実を究明したいのか、それともただ目的を達成すればいいのか、よく考えてみましょう。そう考えると、先人の知恵をかりて、ただ意味もわからず実践することの効率がわかるはずです。