役所にいこう

こないだ区役所に行ってきたんですよ。
お役所サービスなんて言われて、役所のサービスはすごく悪いんですね。私も何度も区役所には行ったことがあるのですが、本当に驚きます。帰り際に必ず、「お前、覚えておけよ、絶対あとでひどいめに遭わせてやるからな」ってなります。
例えば、私の窓口の横で、おばあさんが病気になってしまって、こういう事情でいまここにきてるというような話をされていたんですね。たしかにその病気の話は、その手続きにはあまり関連性がありません。せめて聞き流していればいいものの、担当した人はおばあさんが話してる途中で、別の職員と話しだすのです。おばあさんも一瞬、ムッとしたものの負けじと完全背を向けている職員に向けて延々と話しています。もうこれは気迫の戦いです。私も意味もなくその横の窓口の職員に話しかけてみようかと思ったくらいです。
それぐらいひどい。
一方で私は目的の手続きに必要なナントカという紙がない。そこで、「これないとできませんかね?」って聞いてみたら、「無理です」と即答されたので、家に電話して、親に最寄駅までとってきてもらってようやくとってきたんですね。そうしたら、別の私が持っていた証明書でもその手続きができたのです。
また別の窓口で、訂正が必要な書類があって、別の窓口にいって訂正してくればいいんですよね、と確認すると、「そうですが、今日は受け付けはおわりました」との返事。私が行くと受付は終わっていません。その訂正を済ませて、またその窓口に行きます。さっきは受け付けおわりましたって言われたからちょっと気まずいなあなんて思ってたら、「じゃあ受理しましょう」。おいおい、なんかおかしいと思わないの、って感じです。

さあ、皆さんも心を鍛えに役所に行きましょう。

役所で終始、上機嫌でいるためには、なんだ、あいつヘラヘラ笑って、頭の悪そうなやつだなって思われるぐらい、しなやかになる必要があります。
いま、私は役所に試されている。私が住民としてふさわしいか試されている――そう思うほかありません。
中には気持ちのいい窓口の人もいますけどね。