部屋の掃除をした

今日は部屋の掃除をしました。
どうしてそう思ったのかわからないのですが、なんとなく部屋が汚いと思って掃除をすることにしたのです。
掃除をすると、埃がでてきますからマスクをしました。
単調な作業に飽きないように音楽もかけました。
二枚重ねの大きなゴミ袋も用意しました。
1時間みっちり集中して、大きなゴミ袋は一杯になり、処分すると決め、別の場所にまとめた本は70冊を越えました。
それで、部屋の中を見回すと、どうでしょうか。依然と比べて、少しも綺麗になっていないのです。

しかしそれでいいのです。私は掃除をしたのです。
結果はすぐには見えません。見えるのはゴミのつまったゴミ袋だけです。それでいいのです。ゴミは無限に出てくるわけではありません。何個もゴミ袋を詰めたとき、ふと気付いたら部屋が綺麗になっている。私は部屋の掃除をしたことがないのですが、別のものに努力をしたことがあります。だから初めての部屋の掃除でも、わかるのです。だから見えるのです。ある日、突然綺麗になった自分の部屋が。

白い巨塔というドラマで、財前教授が黒木瞳に言います。
「見えるか、僕の病院が――」
そこはただの空き地です。しかし、彼は未来を見ている。
私にも、綺麗になった自分の部屋が見えます。

誰もが今を見ているときに、一人、別の景色を見ている人がいます。未来というまったく別の景色を!