賢い愚痴のの漏らし方

愚痴って基本的につまらない話だと思うんですね。私も愚痴っぽい人は極力、避けるようにしています。でも中には話そのものは愚痴なのにすごいおもしろい人がいる。愚痴がおもしろくこぼせる人。愚痴がおもしろい人はぐちをこぼすというよりは激しく噴射して、一気に吐き出してしまっているようでこっちも爽快な気がしてくる(笑)。

で、愚痴でおもしろい人にはひとつの共通点があって、その愚痴に共感できるんですね。それも楽しく。
共感というのは、「部長がさ〜」「そうだよね〜」というやりとりではありません。共感は、「〜なことがあってさ〜」「あるあるある!!」という感じです。「あるよね〜」じゃだめです。思わず聞き手が「あるあるある!」って3回言わないとダメです。思わず立ち上がって指をさしながら「それ、あるあるある!!」です。

愚痴というのは何らかの形で発散すれば、概ね目的は達成されるわけですから、おもしろく言っても自分の目的は達成されます。おもしろいなら聞き手も楽しい時間になります。だから愚痴をいうときは、まずおもしろいかどうかを意識する必要がある。
2ちゃんねるは蔭口の多いところですが、その蔭口がユーモラスです。伸びるスレは必ずネガティブなテーマでも「それ、あるあるある!」がどこかにあります。
では共感を呼ぶにはどうしたらいいか、モノマネができるくらいよく観察することです。愚痴がちょっとおもしろい人は大抵、ちょっとモノマネが入っています。

愚痴をいいたくなるような嫌なことがあったら、楽しく発散するために対象をよく観察しましょう。観察に集中すれば嫌な気持ちはもう半分以下になっています。