なりたい自分をたくさん持つ

なりたい自分をイメージできるとよいという旨のお話を以前させて頂きましたが、もうひとつ、なりたい自分を増やすというのも大切なことです。
優しいとか心が強いというのは抽象的なものです。抽象的なものは達成できたのかできてないのかわかりにくい。だから達成しにくい。達成しにくいとなると、結局、なりたい自分になれない。
そこで、なりたい自分を具体的にしていくことになります。なりたい自分の数を増やせば、自然と具体的になっていきます。
七夕で短冊に書く願い事がひとつだけとなるとどうしても億万長者になりたいとか抽象的なものになってしまいます。ところが願い事1000個書けというと、最後のほうは「マッサージに行きたい」「AKB48と握手したい」「とんかつ食べたい」と具体的になっていきます。
なりたい自分の数を増やすには、日ごろの観察が大切です。他の人を見て、パクるのです。あの人素敵だなと思ったら、すぐになりたい自分リストに放り込みます。
ドラゴンボールという漫画にはセルという怪物がいて、人間を吸収してどんどん強くなっていきます。セルは吸収するときに吸収するかどうかをいちいち考えたりしません。なぜなら、セルは何人でも吸収できるから迷う必要はないのです。
私たちもなりたい自分は何個あってもよいのですから、迷う必要はありません。いいなと思ったものは片っ端からセルのように吸収していけばよいのです。

私がいつも同じ時間にある場所を通ると、いつもお姉さんが草に水をやっています。草に水をやるというのは、素敵なことです。私が素敵だと思うから素敵なことなのです。こうして、またひとつ、草に水をやる自分というのが、将来の予定に追加されます。
市井の人々をよく見て、憧れを増やしていきましょう。