立ち位置の話

よく私は反社会的な人だと思われて、「やっぱりサラリーマンなんてだめでしょう」って言ってくる人がいるんですね。私はサラリーマンではないし、友達もどちらかというとニートみたいのが多いから、そういう視点で書いたり言ったりしちゃうんですね。
でもこれは結局、立ち位置の問題で、ニートならこう考えなよ、こうしなよって言ってるだけで、サラリーマンとニートのどちらがいいのかという問題についてはまったく触れてないわけです。
だから、私はサラリーマンになったら、サラリーマンとして楽しい日々を送る自信がありますし、「就職するかどうか悩んでいます」って言われても、サラリーマンを絶対に薦めないわけじゃない。でも、就職するか悩むっていうのときは大体、就職したくないなんらかの事情があるんだろうから、やっぱり就職しなきゃいいんじゃないって言っちゃいますけどね(笑)。

立場が違う人の愚痴って比較的、喧嘩になりやすい危険なものだと私は思っているのですが、これも同じで、お互いがお互いに、お前はいいよなって言っちゃう。全然お互いの立場を理解する気がない。じゃあ、なんで立場を交換しないのか。サラリーマンは辞めればすぐフリーターになれますし、フリーターもその気になれば就職だってできます。それでも交換しないのは、心の奥底では、いや自分の立場のほうがいいと思ってる。でもそれを言っちゃうと愚痴をいえなくなるから言わない。

そんなときに、自分はサラリーマンで安定してて贅沢な悩みなのかもしれないけどさって一言つけ加えられるだけで、雰囲気がやわらかくなる。俺の方が大変だ、いや俺のほうがって不幸自慢になると敵対する関係になってしまう。
自分がどういう立ち位置で、その立ち位置から誰に向かって話してるのかを意識するだけで、人間関係がだいぶ円滑になるのではないかと思うわけです。

今日はエッセーっぽかったですね。
ぐちを言う前に自分の立ち位置のいいところを理解しておこう。