断られる数を増やす

断られるリスクを避けないというのは成長にひとつ欠かせない性格だと思うんですね。
例えば、好きな人に付き合ってくれと言ってみるとか食事に誘うとか。恋愛関係に限らず、友達で遊ぼうよっていう軽い誘いも常に断られるリスクを孕んでいます。大の仲良しでも断られると、「ダメなのかあ」って軽くヘコんでしまいます。仲良しですらそうなのですから、はじめて遊ぶ友達なんかに断られるとダメージは大きいですね。「こいつ、会社では仲良くしてるけど、プライベートで遊ぶほどじゃないって思ってるのかな」とか思ってしまいます。これはかなりダメージが大きいので、会社やバイト、大学などの新しい環境の知り合いはなかなか誘うことができません。お互いリスクを避けてると、結局仲良くなれない。いつまでたっても高校の友達としか遊んでない。こんなことになってしまいます。
人間関係だけじゃなくても、会社を選ぶときもそうです。自分の大学じゃ厳しいだろうって思っててエントリーシートを出したら案の定返事がない。そうするとやっぱりがっかりします。入試で第一志望は受かってるけど、その後のどうでもいいと思ってた学校に落ちてるとやっぱりがっかりします。第一志望はまぐれだったような気が急にしてくるのです。断られるというのはかなりダメージを受けるんですね。だから、断られそうなことはみんな嫌がります。ですが、断られそうというのはうまくいくかもしれないということでもあります。それを皆がやらない。これができるだけで実はだいぶ有利なんですね。
断られるかもしれないことに挑戦できる。この能力があれば、後は数打つだけです。迷惑メールの如くどんどんいけば結果はついていけます。私は営業の本をたくさん読んでいますが、やっぱり営業のコツは数なんですね。分母が圧倒的に重要。営業の分母のほとんどは断られた回数です。断られなれていないとあっという間に萎れて、力尽きてしまいます。断られても決して萎れない心の体力が重要なんですね。

私もこの間、女子高に予定表をとってこいと言われて、とりにいかされました。女子高というのはいかにも管理がうるさそうなので、予定表なんてとても入手できそうにありません。いかにも断られそうです。
ところが、まあ断られたらそれはそれでいいかということで、とりにいったら、あっさり予定表をもらえた。
予定表をとって戻ってきたら、みんなが拍手喝采で、迎えてくれました。「さすが、みのりさん!みのりさんならできると思ってたよ」と。
私がやったのは、「もし差し支えなかったら予定表を頂けませんか?」と言っただけです。誰でもできることです。誰でもできないのは断られそうなことに挑戦することだったのです。