パニックを喜ぶ

人生の中で最大の不幸ってありますよね。いままで、人生で起きた最悪の出来ごとです。
ある新聞で、アンケートをとったところ、90%以上の人が「今までの人生で起きた最悪の出来ごと」が「長い目でみたところ、今の幸せにつながっている」らしいんですね。
だから、最悪の出来事もよろこべというのはいかにも暴論です。暴論ですし、何よりも陳腐です。私は暴論はいっても陳腐なことはなるべく言いたくないので、もう少し掘り下げてみようと思います。
「最悪な出来事」が起きたときに、やっぱり衝撃を受けると思うんですね。最悪っていうぐらいですから、犬のウンコ踏んだとか、可愛いと思ってた店員がお釣り渡す時に自分だけ手を握ってくれなかったとか、パンスト破れたまま会社に行ってしまって誰かに指摘されたとかそういう話ではないと思うんですね。いよいよ結婚間近でフラれてしまったとか、これでもかっていうくらい勉強した試験に落ちたとか、誰かが死んだとかそういう衝撃の事件だと思うんです。それで、私が思うのは実は最悪なことが重要なんじゃなくて、衝撃を受けて思考回路そのものが大きく変わった。こういう変化が、幸せのアルファとなるのではないでしょうか。
ですから、人生最大の不幸が起きたと思ったら、強制的な変化があるからまあいいにして、普段から何かをきっかけに変われるように準備しておくことが重要だと思うんですね。
じゃあ準備とは何か。何か目の前にわけのわからないことや、認識しにくい、したくない現実が現れた時にパニックに陥ると思うんです。ショックなこともそうですし、「は? こいつ何いってんの??」みたいなときもそうです。そういうパニックを喜ぶべきものと予め認識しておく。
わけわからん。パニックだ。でもパニックはいいんだ。これで私も幸せになれるゥ〜……といった具合です。
わけわからんことって結構あると思うんです。いきなり「お前と別れたいんだけど……」「はっ!?なんでやねん、わけわからん」みたいな。

このテーマは少し理解しにくいかもしれないので、おいおいまた話します。
とにかく頭の中のパニックとりあえず喜んでおけば、そのうち幸せになっていることでしょう。