失敗のイメージを明確にもつ

失敗を極端に恐れる人がいますが、そういう人は具体的な失敗のイメージができていません。
就職できなかったらどうしようと喚く人に限って、就職に失敗したら何をすればいいのか何も考えていません。
就職に失敗したら、留年してもう一度挑戦する手があります。大学や高校を出てしまうなら、公務員試験を受けるとか資格試験をとるなどの道が考えられます。勉強が不得手であれば、ひとまずフリーターになって正社員の途を開く方法もあります。
ここまで考えて、自分は就職がだめだったらフリーターだなと覚悟します。フリーターと決まったら、そうだお洒落なカフェで働こうかなとか塾で先生をしようかな、一度先生ってやってみたかったんだよねと楽しい妄想をひろげます。
そうすると、まあ失敗してもいいかと気楽になれるんですね。
会社でも出世できなかっらできなかったで、窓際で新しい趣味でも見つけようかな。そうだな、作家にでもなるべく小説でも書いてみるかと思うのです。そうすれば、ここぞのところで大勝負に出られます。正体が不明のリスクというのはどうしても避けてしまいます。何が起こるわからないと人間は恐くて仕方がないのです。リスクが明確にわかっていれば、そんなもんか、じゃあ勝負してみようかなとなります。
負けた時にいくら払えばいいのかわからない博打は誰も打ちません。
株も、最悪、買った分の株のお金だけ損をすることがわかっているからみんなが買うんです。これが会社が100億の借金をしたら、その借金を株の数で割った金額が個人の借金になるというのでは誰も買いません。

失敗の明確なイメージが大勝負に出る勇気をくれます。大勝負は出た者勝ちです。多くの人は期待値以前に、こわがって勝負に参加しないのです。

明確な失敗のイメージで大勝負にでよう。