嫌いな人にどんどん話しかけよう

コンビニで働いてる時に、私ばかり狙ってクレームをつけてくるお客さんがいました。
コンビニのアルバイトは固定シフトですから、同じ曜日の同じ時間は私がいるんですね。そのお客さん私が働いてる時間に帰ってくるみたいで、お互いにとって不幸なことに毎回毎回会うんですね。
そのお客さんがやってくると何とも不機嫌な表情でからあげを買っていかれるわけです。必ずからあげを買うんですね。それで買ったあとにすぐに店に電話してくるんです。レジに立ってる私が気に食わないと名指しで指名してくるのです。店長も「またきたぞ〜」という感じでもうどうでもよさそうなんですね。
ところが、私としては「うわ〜またきたよ、今日もクレームか」って感じなんですね。ちょっとでもそれを表情に出そうものなら、「お前、いま俺がきて嫌だと思っただろ」とか言ってくる。もう、相当嫌な奴ですよ、コレ。
そこで私はどうしたかというと、嫌がらせのようにニコニコしてやろうと思って、その人がきたら最高の笑顔で迎える。そうすると「何がおもしろいんだ、テメー。店長を呼んでこい!」とか言ってまた怒られるわけです。
それでもめげずに「いつもありがとうございます!またお越しください!」と元気よく挨拶をする。そうすると、だんだんその人がくるのが楽しみになってくる。来たぞ、来たぞ。今日もいやがらせのように最高の接客をしてやるぞって。
そうすると、だんだんやってくる頻度が少なくなってくるんですね。心の中で、「わはは、クレーマーといってもこの程度か」と思ったものです。

嫌いな人にはとにかく話しかけた方がいい。
自分が嫌いな人は普通みんなも嫌っているものですから、誰も話しかけない。
そこでニコニコ話しかけてみる。無駄に「おはよ〜」とか言ってみる。嫌いな人に話しかけることを目標にすると、だんだん嫌いな人もそう嫌じゃなくなってくるし、話しかけられても、「しまった!今日は先を越されてしまった。私から話しかけたかったのに!」と悔しがるようになります。
気がつけば、そう嫌でもなくなってくるんですよ。
ほら、有名なあの人もこう言っているではありませんか。「汝の敵を愛せよ」と。
嫌いな人に話しかけるとき、気分はキリストです。
敵とは少なくとも好きな人ではないし、友達ではないんですね。
愛が溢れすぎて、嫌いな人にもあげちゃったよ。そう言える人になりましょう。

嫌いな人にはどんどん話しかけよう。