店に入ろう

男性の方に特に多いと思うのですが、買いたいものが特にない場合、店の中に入りません。
なるほど、買いたいものがないから店に入らないというのは、実に合理的な行動です。店というのは物を買う場所です。買いたいものがないのに、物を買う場所に行っても仕方がありません。時間の無駄です。実に論理的な思考といえましょう。
ところが、やりたいことややるべきことがあるならまだしも、何もやることがないなら、それはそれで時間を持て余すことになってしまいます。そういう時に、何もしないなら店にちょっと入ってもいいではありませんか。店は物を売っていますから、お客さんが買ってくれないことには商売あがったりです。だから、買いたくなるように商品を陳列してあります。買いたくなるように並んでいれば、買いたいものがなくても、買いたくなります。いいえ、買いたくなるものが見つかるのです。見れば買いたくなってしまうものなのです。買いたくなれば、買おうと思います。買おうと思えば、買います。買えば、楽しくなります。お金がなければ、給料日まで待つことになります。給料日に買いたいものがあれば、明日が楽しみになります。明日になれば、給料日までそれだけ近づいたということになるからです。
店にとりあえず入ってみる時はなるべく自分がよくしらないジャンルの店にしましょう。
普段、服を買わないなら洋服屋に入ってみましょう。音楽を聞かないなら、CDショップに入ってみましょう。本を読まないなら本屋にいってみましょう。入れば、買いたくなります。買いたくなったということは、興味が出たということです。興味が少しも出なくても、それが趣味の人と話すことがほんの少し楽しくなります。「きみの好きなアレって何がおもしろいの」と聞くことができます。 

暇があったら、店に入ってみよう。