理想の人になる

何が問題なのか考えてみようというのは自己啓発書のよく言うところです。
たしかに、不安の霧に包まれているばかりで、実は何が不安なのかよくわからないということは往々にしてあるものです。そういう時は、よく考えてみたら、なんだ問題点はこれとこれだけかと納得することで、急に視界がクリアーになるものです。初めてメガネをかけたあの日のように。
しかし、問題点がもう明らかなこともあります。30も過ぎて定職にもついてない。恋人もできたことがない。スタートに遅い時期がないのはわかったけど、日々の生活費と収入が完全に相殺されてしまって前進しようがない。一体どうすればいいんだこんなケースもありましょう。というか多くの人はこんなケースではないかと思うのです。
そこで、ひとつ考えてみてください。皆さんの知っているもっとも優秀な人、すごい人をちょっとイメージしてください。そうですね、ビルゲイツでもいいし、ウォーレンバフェットでもいいし、織田信長豊臣秀吉でも乃木将軍でも構いません。ゴッホだって、シュリーマンだってなんでもいいのです。漫画に出てくるキャラクターでもいいでしょう。
それで、その人だったらどうするかちょっと想像してみるのです。
仮にコンビニの店員だったとしたらどうでしょうか。ゴッホなら徹夜で絵を描いて貧乏に耐えてそうです。秀吉はちょっとした工夫をしてあっという間に正社員になって気付いたら本社の役員になってそうです。すごい人って、アルバイトでものしあがってきそうな気がしませんか。
そういうイメージをもつといいのではないかと思います。困ったら、どれここは憧れのアイツだったらどうするかな、と考えてみることです。
私はよく友達と「パウロだったら、こうするなー」と話して盛り上がっています。パウロというのはキリスト教を世界にひろめた物凄い人です。キリスト教というのは実質的にはパウロ教といってもいいぐらいなのです。宗教をひろめたということは要するに優秀な営業マンだったということです。
大昔の人だろうとすごい人はすごいことに変わりありません。
みなさんの尊敬している人を見つけて、その人になろう。