得をしたいなら物を買え!

給料が低いならまだしも、自分の努力や貢献の割に給料が低いと苛々するものです。
しかし、よく考えてみてください。皆さんは会社に雇用されているのです。
会社というのは観念的なもので、会社という人がいるわけではありません。ですから、具体的には経営者に雇用されているということになります。
商売というのは基本的に安く買って高く売ることです。1000円の価値のものを1000円で買ったのでは商売にはなりません。また、1000円のものを買って、1000円分稼いだとしても商売にはなりません。
雇用というのはお金を払って人に働いてもらうということです。
したがって、30万円の仕事をする人を20万円で雇わなくては会社としては大損です。雇わなければよかったとなります。
以上から労働とは基本的にオーバーアチーブであることがわかります。
ですから、原則的には給料をもらう以上、働けば働くほど皆さんは損をします。
ですが、損をしたくないからといって、全部自分でやるとひどく面倒くさいことになります。それどころかシステム化されるまでに無給の時代が続きます。要するにサラリーマンというのは面倒くさいことがない分、月々を損をすることでバランスをとっているのです。

一方で、市場に出回っている様々な商品があります。
チョコレートからipodまで色々なものがあります。エロ本も売っていますし、車も売っています。
お金があれば、基本的には何でも買えます。お金で買えないものは何一つありません。
当たり前です。価値というのはお金に換算すると幾らかなのかという意味ですし、そもそもお金で買えないものは交換が不可能なものであって、それはあげることくらいしかできません。お金では買えないから大切なのではなく、そもそも性質が違うのです。
チョコレートは100円くらいで売っていますが、もしチョコレートを作っている会社がなければ私たちはそれを手に入れるのに100万円以上必要です。
ほんの100年前までは今のような高性能の車はありませんでした。当時でしたら、何億積んでも買えないような車が今は数百万円で手に入ります。エロ本が売っていなければ、街ゆく女性に、いちいち交渉しなくてはなありません。たかだか裸を見るのに数万円払わなくてはいけないかもしれません。
商品にはひとつひとつ、アイデアがつまっていますし、労働力の結晶です。100円の商品ができるのに何百倍ものコストがかかっています。それを私たちは消費者として100円で手に入れることができます。
ですから、物を買うという行為は基本的にはお得なんです。買えば買うほど得をします。

私たちは労働の割に安い給料で働かされますが、仕事が終われば消費者になれます。100円や1000円といった小さな交換価値で、労働の結晶を手にすることができます。

どんどんお金を使いましょう。人の労働の結晶を心の底から楽しみましょう。

最近、私はグミにはまっています。コンビニで色んなグミを買っています。グミは基本的には105円です。
105円なのに、とても美味しいですし、パッケージも綺麗です。
こんなにいいものが105円なんて、こりゃあいいと毎日買っています。
ちなみにお薦めのグミは、サワーズ(Sours)という商品。今度見かけたら買ってみてください。