人生は物語

人生というのは、自分を主人公としたひとつの物語です。
物語というのは通常主人公は書き手になりません。
神なる視点で物語は進行します。ところどころ心の描写がありますが、常に主人公の視点というわけではありません。
主人公であるあなたが片想いに悩んでいる頃、それと並行して見えざるストーリーテラーは意中の相手のあなたに片想いを描写し、読者をもどかしい想いにかき立てているのです。

物語は、文学のひとつに含まれるものではありますが、物語を除いた文学というのは、書き手の文章にその完成度が依存されます。誰もが同じ景色を見ているというのに、美しい表現で描写できるそんな人が良い文学の書き手となります。
言いかえれば、ある事象に対する評価・表現というのが文学の重要なファクターとなります。
一方で、物語はプロットが大切です。プロットというのは要するにこんなことがあって、あんなことがあって、結局こうなったというものです。そのプロットは主人公であるあなたの人生の要約です。
全部がうまくいったのでは物語としてはおもしろくありません、失敗だけの物語はまだおもしろいです。
失敗からはじまり最後に成功するのは王道です。
とにかく起伏がないと物語というのはおもしろくありません。

皆さんの人生は物語としておもしろくなりそうですか?
もし、そうでないなら、みみっちいことばかりしているのではありませんか。
たまには物語の山場を意図的に作ってみてはどうでしょう。大成功は物語の山場ではありません。物語の山場はピンチです。大きな大きな失敗が山場です。
ここらでひとつ大きな失敗を狙ってみようではありませんか。大勝負に出てみようではありませんか。
うまくいってしまったら、それはそれで次の機会に大きな失敗をすればいいだけです。


おもしろい物語のプロットを作っていくには、主人公が暴走しなくてはいけません。