ウンコごときに怯むべからず

一昨日、「さすがディオ!俺達に出来ないことを平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!」という部分を引用しました。この精神はとても大事です。私も「俺達に出来ないことを平然とやってのける」人間に憧れてますし、そうなろうと思っています。みなさんも、例えば部下や恋人、友人に、「シビれる!あこがれるゥ!」って言われたくないですか? 言われたいですよねー。
ですので、もう少しこのネタを引っ張ろうと思います。
「俺達に出来ないこと」と言われても出来ないものはできないと思われるかもしれません。そうではないのです。「俺達」というのは普通の人のことです。普通の人に出来ないことというのは能力的に出来ないこともありますが、できるけどできない、即ち、できるけど「平然と」はできないことがたくさんあるのです。
ここでひとつ適当と思われる話が、中谷彰宏さんの『会社で教えてくれない50のこと』(PHP文庫)という本の中にあるので、それを紹介しようと思います。

スキー宿のトイレに個室が3つあって、すごい行列ができている。ところがよく見ると、行列は二列しかない。つまりひとつのトイレはガラ空きなのです。少し考えればその状況が何を意味するかということは明らかですが、多くの人がそのトイレに入って、すぐに出てきて、別の行列に並ぶわけです。どういうことかと入ってみますと、案の定、でっかいウンコがごろりと転がっている。そのうんこの大きさは人間のものとは思えないほどの大きさです。左右に並んでいる人は、1度そのドアを開け、「大物」を目撃してしまっているわけですから、後から来た人が「わあっ」と言って驚くのを、なかばイタズラのように楽しんでみている――そんな状況です。
すると一人の男がやってきて(彼のような男を世間では勇者と呼ぶ)、中に入ったまま出てこない。
今度はまわりの人が驚きます。
しばらくすると、何事もなかったかのように、つまり、「平然と」すっきりした顔で出てきた。なぜすっきりしているのか。それは明らかです。奴は、つまりその勇ましき者は、明らかに用を足したのです!
その後、誰かがそのドアを開けました。そこには、さっきまで転がっていて、来るものを拒んでいた「大物」の姿がすっかり消え失せていたのです
なぜか。事はきわめて単純です。先ほどの男が、掃除をして使ったのです。あまりにも大胆かつ単純明快な方法――!
彼はこの大胆かつ単純な方法によって、トイレに行列に並ぶことなく用を足してのけたのです!

我々は再びはあの言葉を発せずにはいられません。
「さすがディオ!俺達に出来ないことを平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!」――と。