友達を一人見つけよう

私にとって楽しい曜日は水曜日だという話をしました。
水曜日のルーツは私が高校1年生のときに遡ります。
私は休みがちな生徒だったのですが、たまたま水曜日に休みが集中していた(実は水曜の授業は別にいいやと思っていたのもあるのですが)のです。
それに気付いた先生が、「お前の休みは水曜に集中している。水曜日はみのりの日か」と言うわけです。
それが大層ウケたもので、そのまま水曜日は「みのりの日」になってしまったのです。
水曜日だけならよかったのですが、土曜日も「みのりの日」になってしまったのです。
ある日、友達が「今日、担任のOが土曜日も「みのりの日」だって言って、クラス中が大笑いしてたよ」なんて言うのです。
たしかに土曜日は授業も少なくて、あんまり出席していません。そもそも、私の家から学校が遠かったのです。
そんなことを言われたら、なんとなく学校に行きにくくなります。
それだけではありません。次は雨の日です。雨の日も「みのりの日」になってしまったのです。困ったことに雨の日は結構多いのです(笑)。
1年のうち1/4くらいは雨なんです。
親の手前、「今日は雨だから行かない」なんて言えませんし、雨の日に行って、クラス中から驚かれるのも嫌です(1回行ったらみんなすごい顔をしていたのでもう行かないことにしました)。
なので、仕方なく近所のマクドナルドでずっと本を読んでいました。このときから読書量がすごく増えたのです。
こんなに学校に行かないと出席日数が足りなくなります。そうすると、春休みがなくなるんですね。春休みは補習期間というのがあって、出席が足りない科目をその分補うのです。補習は一番上の階の変なフロアがあって、そこで自習をさせられます。20時間足りない人はそこで20時間春休みのうちに勉強しなくてはいけないのです。
20時間なら、7時間ずつ3日でおわります。こうやってだんだん減っていき、1週間経ってもまだいるのは欠席が100時間を越えている猛者ばかりです。
そこで仲良くなった人が、今の友達なのです。
学校に行かないと友達ができないような気がします。そうではありません。自分の時間を持つと、1000人の友達を上回る価値をもつ1人の友達ができるのです。



その友達の家に遊びに行ったら、たくさんの本がありました。
「みんな部屋にくると、参考書こんなに持ってるんだねって言われて恥ずかしいんだよね」
「大丈夫。ここにある本、全部持ってるから」

二人はこの瞬間に永遠の友達になったのです。