はじめての合コン01/0章

大変嬉しいことに、「今週末に合コンをするから合コンの話をもっとしてほしい」というリクエストがあったので、今回は特別篇ということで「はじめての合コンスペシャル」という企画をやってみようと思います。

話題のリクエストはとても嬉しいことです。こんな話をしてよ、みたいのがあったら全力で応えようと思っていますので、ぜひリクエストしてください(*1)。

合コンというのは年代によって、雰囲気が変わるものです。社会人の合コンと学生の合コンは違います。アルバイトの友達でやる混合型の合コンも趣きが変わってきます。社会人も20代の前半と後半ではだいぶ雰囲気が違います。学生も高校生と大学生ではだいぶ違います(*2)。
でも今日は「はじめての合コン」と銘打ったことからも、全ての合コンに共通する最低限の抑えておきたい部分と、どんな合コンでも役に立つようなことをかけていけたらと思っております。
ちなみに、私は合コンにはあまり行ったことがありません(笑)。
まあでも一度か二度いけばどんなものか大体わかります(*3)。そういう経験不足はあまり気にしない方向でいきましょう。
やってみなきゃ何もわからないのは愚か者です。サッカーでブラジルと戦うときに、ブラジルは戦ったことがないからどうしようもないとか作戦の立てようもないなんていう監督を信頼できますか?
頼れる監督というのはブラジルの場所も国旗も選手も知らないのに、自信満々にブラジル対策を練れる人です。
言いわけはこのへんにして、さあはじめましょう!


0章 合コンについて

  • はじめに-

リクエストを頂いた方が男性ということですので、今回は完全に男性に向けて書いてあります。
もちろん女性が読んで役に立たないことはありませんが、例えば、男性と女性で場合分けをしなくてはならないケース等はすべて省いてありますので、一応男性に向けてのものであることを明記しておきます。

0-1.合コンはきっかけ
合コンを何のためにするのでしょうか。彼女を作るためでしょうか。しかし、合コンをいくら繰り返しても彼女はできません。彼女を作るのはもっと後の、合コン後のデートなどを経たあとの話です。ですから、直接的には、出会いのきっかけのためということになります。これを合コンの意義としますと、合コンの目標も自然と見えてきます。それは、次に繋がること(次の世代にじゃないですよ!)、具体的にはメールアドレスの交換は当然として、次にまた遊ぶことが目標となります。ですから、次にまた遊べなかった合コンは失敗です。メールアドレスの交換はしたけど、特にそこから広がらなかったというのも失敗です。何度か電話したりメールしたけどダメだったのは、恋愛が失敗しただけで合コンはひとまず成功したといえましょう。このあたりを目標とするということを念頭においておければと思います。

0-2.合コンはチーム戦
合コンはチーム戦です。一人一人好き放題やるのではありません、みんなで勝利を勝ち取るものです。
勝利というのはもちろん次に繋がることです。
そこで、合コンはどういうメンバーでやるのかということが大変重要な意義を持ちます。ここで私が経験したとんでもないエラー話(*4)があるのですが、こういうくだらないエピソードを交えてると量が膨大になってしまうので、割愛致します。
まず強固な仲良しメンバーでやる場合。これはかなりいいチームです。事前によく話し合いましょう。
次に、合コン専用の特殊部隊のようなメンバーでやる場合(*5)。これは理想です。私が言うことは何もありません。
それから一番多い、ごちゃまぜメンバーでやる場合。これは一番難しいです。こういうケースは事前の話し合いもないことも多いですし、メンバーのやる気も区々(まちまち)です。
ひとまず今回は区々なメンバーでやることを想定しています。それ以外の類型では、事前によく話し合えば大きな失敗はしませんから大丈夫です。

0-3.チームの構成員
登場人物について整理しておきます。まず幹事がいますね。それからエースがいます。後はゴミがいます。エースというのは、ルックスが圧倒的にいい人です。それでゴミというのはエース以外の人全てです。厳しい言い方ですが、立場を変えて考えてみてください。可愛いコと普通のコとブスがいる。可愛いコ以外どうでもよくないですか? 我々もまた同じ視線で見られているのです。
また相手も幹事とエースとゴミがいます。エースがいない場合は全員ゴミです(全員可愛い女の子のケースの場合も役割としては全員がゴミになります)。
また相手チームにはエースとゴミ以外に爆弾というのがいます。これはエースの対概念でルックスが圧倒的に悪い人です。爆弾をいかに処理するかというのも合コンの成否のコツになります。

0-4.エース
次に各構成員の役割と特徴を話します。
まず主役はゴミです。ゴミがうまく機能しなければその合コンは絶対に失敗します。多くの人はゴミでしょうから、特に役割はありません(*6)。ないというか、ゴミというのは特殊な役割を担っていない人のことなんです。次にエースは積極的に話しかけないとダメです。エースが話さないと、他のゴミはエースの通訳係になってしまいます。

ブサイク女子A「ねえねえ、彼って私のことどう思ってるのかしら?」
ゴミ男「おい、トリケラトプス(*7)がどう思ってるか聞いてるぞ」
エース「ああ、たしか図鑑で見たことがあるな」
ゴミ男「ナチュラルな感じで素敵だって」
ブサイク女子「まァ! お上手なこと」(「お上手」なのはゴミ男である)

こういうのがエースが喋らないことによる最悪のパターン。結構あるでしょ?
ですからエースは喋らないとダメです。とにかく喋って、まわりを巻き込んでいく。喋らないエースやおもしろくないエースは究極的に使えません。やべえ、俺はイケメンかもっていう人はそれだけ責任感をもってのぞんでください。
後は中にはイケメンならでは剛腕ともいえる技術もあります。こういったものはエースがやってくれないとダメです。

0-5.爆弾処理
次に爆弾の処理方法ですが、パッとみて、もうド真ん中っていう人がいない限り、爆弾処理にまわりましょう。綺麗に爆弾を処理できる人は次の合コンも呼ばれますし、究極的には合コンが終わる直前に全員にメールアドレスを聞けばいいわけですから、爆弾処理をしながら合コンを成功させることは十分に可能というか、合コンを成功させるために爆弾を処理しなくてはなりません。
特に女性は誰と話しているという配分を大変よく記憶しております。ですから俺は爆弾処理をやると気合いを入れて、あからさまに爆弾にいくと、変な誤解が生まれますし、爆弾処理という実態も見抜かれます。
ですから、爆弾処理も上手い下手があって、本気で成功させたいなら爆弾処理は一番能力の高い人間がやるべきですが、お前一番モテるから爆弾処理な、とはいかないでしょう。
具体的にどうやるかといえば、まず爆弾を確定させねばなりません。自分が爆弾だと思ってたら案外可愛い子で、みんなのひんしゅくを買っていたというのでは笑うに笑えません。簡単なサインを決めておくか、携帯のメールをうまく使いましょう。ちなみに携帯のメールや下手なサインは結構バレるので、サインを多様するのではなく、これだけはという重要なファクターにのみサインを使うようにしましょう。上級者になれば、サインを見抜いてそれを逆手にとるということもできます(*8)。
とにかく理想は均等な配分です。ブサイクと話しすぎてもダメですし、可愛いコと話しすぎてもダメです。
うまい爆弾処理は一人で爆弾とゴミを抱えて、ちょっとだけ多く爆弾に話を振ります。
最後に、一言。爆弾の友達は爆弾ではないし、爆弾の性格は爆弾ではない。可能性は無限に拡がります。爆弾を捨ててはいけません。

0-4.幹事
合コンにおける幹事の役割は大変重要です。はっきり言って合コンの成否は8割は幹事によって決まります。
皆さんは多く、幹事ではないでしょうから、ダメ幹事のもとでどうやって態勢を立て直していくかという方向で話をしていきます。自分が幹事という場合は、他の参加者が工夫しなくて済むようにあらかじめ工夫しておきましょう(*9)。
また幹事はキーパーソンには違いありませんから嫌われないようにしておきましょう。
合コンというのは開催する人は頻繁に開催しますし、呼ばれる人はよく呼ばれますし、呼ばれない人はまったく呼ばれません。ということは、今回の幹事も頻繁に開催する人である可能性が高いので、気に入られておけば何かと誘ってもらえるかもしれません。これを逆手にとり合コンの相手が全員が爆弾だったケースでは、幹事だけとりあえず仲良くなっておいて次なる合コン先を確保しておくという手もあります。
合コンを安易に捨ててしまう男に、次の合コンはない!




(*1)
リクエストしようにも連絡手段がないというのはその通りで、Twitter上の@natsuminoriにリプライして頂くか、メールに送って頂けたらと思います。
リクエスト以外にも感想や質問などお待ちしております。

(*2)
特に高校生の合コンはかなり趣きを異にします。高校生のはじめの方から合コンを経験している方は、何度か地獄を見ているでしょうから、後で大きく伸びると思います。

(*3)
実際はどうでしょうか。10回前後といったところでしょうか。
うち半分くらいは地獄でした。

(*4)
一度ネットの友達同士でオフ会ついでに合コンしたことがあったんです。
だからこっちは同性でありながら、みんな初対面なんです。
みんなハンドルネームしかしらないから、本名を知らない。でも、相手の方はこっちを普通の仲良しグループだと思っているので、こっちも自己紹介は各々本名らしい名前(偽名?)でやるわけです。
そうすると、山田さんとかいって呼びかけらると、三人ぐらいが「はいっ」って返事して、「いやお前さっき渡辺って言ってただろ」みたいな(笑)。
今思うとひどい話ですが、それはそれで楽しい合コンでした。ちなみにそれは結構うまくいきましたよ。
また遊びたいって言われましたし。

(*5)
合コンをいつも同じメンバーでやってるケースは仲良しグループではなく、こちらの特殊部隊の類型となります。合コンはなるべく同じメンバーでやることが望ましいです。
(*6)
普通の人がゴミで、ゴミに加え光るルックスがあるとエースとなるわけです。

(*7)
中生代白亜紀後期マーストリヒト階の北米大陸に生息した植物食恐竜の一属。白亜紀最後の恐竜の一つで、中生代の終わりとともに姿を消した。北米の角竜の中で最もよく研究されている種類なので、化石を見れば容易にそれと同定できる。(wikipedia参照)。


(*8)
単純なサインというのは大抵、携帯を使うかその場に必ずある物(割り箸、食べ物、煙草等)を使うかのどちらかです。何れにせよ、視線の動きを追えばすぐにわかります。合コン中、同性の友達をじっと見たり、不自然に視線を移動させることはありえません。サインに不慣れなグループはサインを出しても気づかないことが多いので、サインを出したことを知らせるサインを出してしまいます。その多くは音を鳴らすか、視線で知らせることになります。相手の狙いがわかれば、こちらもある程度合わせることができるので、カップルを早く成立させることができるようになりますが、知るメリットはそれほどないでしょう。
案外、あからさまにトイレに行くのが一番安全かもしれないですね。

(*9)
ですから、合コンは幹事が一番メリットが多いです。ギャンブルでも胴元が儲かるのは当然です。
本気でモテたいなら、合コンの幹事をやる。これに尽きます。